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2000 年 1 月の Favorite !! は

iBook


栄えある第一回を飾る Favorite は、我が家の New Face「iBook」です。
私が初めて触れたパソコンは小さな一体型のボディをした Apple 社の Color Classic II というパソコンでした。画面が小さくて今見るとおもちゃの様ですが、この小さな画面で「ENIGMA」というゲームを飽きるほどやっていました。
その後自分で初めて購入したパソコンが Apple 社の Macintosh Performa 6310 です。このパソコンではメールのやりとりをはじめ、初歩的なことをいろいろと覚えました。ずいぶんと世話になりましたが、たった数年でパソコンの世界はどんどん進化して Performa 6310 ではできないことがたくさんでてきてしまいました。
そこでついに 99 年の 12 月にこの iBook を購入する決意をしたのです。
決意した理由は
  • スタイルがいい。(ノートはやっぱり場所をとらないぞ。部屋のコーディネートも壊されないデザインだし)
  • 無線でインターネットできるなんてすごい。ただし今はできないけど。(部屋中を走るケーブル類。ほこりもたまるしいやだったんだ)
  • 充電式だから電源ケーブルもいらないよ。(アダプタも巻き取り式で良いデザイン)

World PC Expo'99 では 30 分並んでほんのちょこっとしか触れなかったけど、そんな憧れのマシンが今自分の手元にあるとは、なんだか妙な感じすらします。もし iBook がふつうのパソコンのように四角くて地味で無機質だったら逆にただの道具としてなんの感動もなく使っていたかもしれません。それほどにこの iBook は不思議な魅力を持っているのです。


iBook の性能一覧
CPU(クロック周波数)Power PC G3(300 メガヘルツ)
ハードディスク容量3.2 ギガバイト
メモリ32 メガバイト(最大 160 メガバイト)
モニタ12.1 インチ
表示解像度640 × 480/800 × 600 ドット(約 1670 万色)
USB ポート1 基
本体寸法・重量幅 344 × 奥行き 294 × 高さ 最大 52 最小 32 ミリ/3 キログラム
カラータンジェリン・ブルーベリー
価格198,000 円


使ってみて良かった点

  • 充電式のため、電源コードから解放された。

    たっぷり充電してあれば 6 時間は使えるらしい。電源コードがないと使っている途中でも部屋から部屋へと持ち運べます。充電池の残量は画面上の目盛りで確認できますが、これがまたなかなかあてにならないメーターで、しょっちゅう増えたり減ったりしていて、すごく適当な感じがします。最初のうちは「もう残りがほとんどないっ!!」なんてよくあせらされていましたが、最近は目盛りが減ってきても「どうせまたもどるだろう」とあまりあてにしていません。いよいよ本当に少なくなってくると「電源コードをつないでください」というメッセージが出てくるので、急に落ちるなんてことはないですよ。

  • 持ち運びの際、蝶番部分についている把手が非常に便利。

    真四角のノート型は持つところがなくて、ちょっと持ち上げる時も落としやしないか心配です。でも iBook は把手がついているのでしっかり持てて安心ですね。把手はそのまま蝶番につながっているので把手がとれる心配もないでしょう。

  • トラックパッドが使いやすい。

    段差のないフラットなトラックパッドは遣い心地も ◎。他社のものより使いやすく感じました。ただ、トラックパッドの難点として指先に汗をかくととたんに使いにくくなってしまいます。これはトラックパッドが静電気を利用しているから当然のことですが、手に汗をにぎりやすい体質の人にはやっぱりふつうのマウスか IBM 社のスティックタイプのものが良いでしょう。かく言う私も手に汗をかきやすいのでさっそく USB のマウスを買いましたが、いちいちマウスをつけるのが面倒でほとんど使っていません。それに、USB ポートが左についているので右手でマウスを使うとかっこいい iBook スタイルというのには程遠くなってしまいます。ここはやはりちょっと我慢しても本体には何もつけずに使用したほうが美しいスタイルを保てるのでよいでしょう。

  • たくさんのバンドルソフトでだいたいのことはできる。3D を駆使したゲームもついてるよ。

    ワープロや表計算などが入ったお馴染みのクラリスワークスをはじめ、メーラーには PostPet や Outlook Express、ブラウザは Netscape Communicatorと Internet Explorer など、基本を押さえたソフトが入っています。また、グラフィック(というのかな)としてキッドピクススタジオという楽しいお絵描きソフトが入っています。Painter やイラストレーターなどのグラフィックソフトは使いこなすまでが大変そうですが、キッドピクスは名前の通りお子様向けなので説明書などなくても楽しく絵が描けます。おまけに鉛筆で絵を描くときや消しゴムで消すときなどの効果音もリアルで楽しい。他にも「びよよ〜ん」とか「しゃら〜ん」みたいな変な効果音盛り沢山のおもしろいソフトです。
    ゲームは二種類。虫が草むらをてくてく歩いて友達を助けたりするバグズライフのゲーム版と、恐竜がマシンガンを持って悪い恐竜たちをがんがん撃っていくナノザウルの二つで、どちらもそのグラフィックのきれいさにはちょっと感動します。が、両方とも同じようなアクションゲームなので、パズル系も入れるとか、もっと楽しいゲームをバンドルして欲しいというのが本音です。



使ってみて不便に感じた点

  • キーボードが従来の Mac のものと違うのがちょこっと不満。

    iMac や iBook のキーボードは従来の Mac のものと少し違います。従来のキーボードと大きく違う点はファンクションキーがついたことでしょう。私はファンクションキーに親しんでいないので分かりませんが、使い慣れた人にはたいそう便利だそうで、例えば「仕事では Win を使っているのだけど自分で買うのは見た目がかわいい iBook がいい」なんていう方にはいいかもしれませんけど。
    そして、ホームポジションを示すポッチが、従来は中指についていたのが人指し指についたというのも、生っ粋の Mac ユーザーにとってはちょっと腹立たしい気すらします。最初のうちはまどわされっぱなしで、文字入力もままならない状態でした。
    そのように iMac と iBook が Win に歩み寄った形になったというのも現状のシェアからすればしょうがないことなのかもしれません。

  • 内蔵スピーカーはあまり音がよくない。

    最初に箱から出してスイッチオンしたとき、今まで聞き慣れた起動音とあまりにちがうちゃちな音だったのでちょっと意外で拍子抜けしてしまいました。ためしに Apple CD オーディオプレーヤーで曲を聴いてみましたが、なんだか音がわれてる〜。メモリ的には全然大丈夫だと思うのにノイズも入るし、なんだか昔カセットデッキですり切れるほど何十回も聴いたテープの音を思い出し、レトロな気分になってしまいました。でもスピーカーを強化してこれ以上大きくなってもいやだし、これでいいとしましょう。

  • AC アダプタは完全な巻き取りにして欲しかった。

    AC アダプタはいちおう巻取り式ですが、iBook にさす方のケーブルのみ巻取り式で電源にさす方のケーブルは巻き取れるようになっていません。なんとも中途半端な感じがします。どうせなら少し大きくてもいいので両方巻取れる形状にして欲しかったです。

  • 早く AirPort を発売して欲しい!!

    せっかくワイヤレス通信用のアンテナを搭載しているのに、ベースステーションがまだ発売されていない(2000 年 1 月現在。日本では無線の関係で認可がおりないと発売できないらしい)ので今はインターネットするときには LAN ケーブルにつなげなくてはいけません。これがけっこう面倒だったりするんですよね。かといってインターネットしていないときもケーブルにつなげっぱなしではせっかくの i-style が台無しじゃないの。だからしょうがなくインターネットにつなげるときはごそごそとケーブルを出してきてカチッとセットしてからやっていますが、ケーブルをさしたりはずしたり何度もやってるとポートがばかになってきそうでちょっと心配です。あ〜、はやく無線でインターネットが実現しないかなぁ(ポートがばかにならないうちに)。


    パソコンは楽しい

    「パソコン持ってる?」「メール交換しようよ!」
    こんな会話もあちこちで聞かれるようになりましたね。そのうち
    「昔はパソコンがなくてどうやって生活してたの、おばあちゃん?」
    なんて言われる日がくるのでしょうね。実際パソコンは本当にいろいろなことができるし使いはじめるともうパソコンのない生活というのは考えられません。しかし便利がゆえにその落とし穴として犯罪や悪徳商法が発生してしまうのも事実です。インターネットによって引き起こされた事件も最近では少なくありません。

    インターネットの犯罪が起きるとマスメディアではインターネットがものすごい危険なもののようにとりたてたりしますが、最低限の防衛手段を身につけていればそれほど恐れることはないと私は思います。この世の中、安易に自分の電話番号や住所やカードの番号を流す人はいないでしょう。

    インターネットとはテレビが家庭に普及したとき以来の未来的で世界的なすばらしい情報伝達法ではないでしょうか。



    「今月の Favorite !!」第一回は「iBook 特集」でしたが、いかがでしたでしょうか。

    来月はなんにしようかなぁ・・・。こう御期待!!


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