HOME『今月の Favorite !!』トップへ

2000年7月の Favorite !! は

ゆかたの着方




今年も夏がやってきました。今年こそ、ゆかたを着て出かけよう!!という方のために、今月はゆかたの着付け特集です。


***ゆかたを着るのに必要なもの***

1.ゆかた 2.半幅帯 3.肌じゅばん 4.帯いた 5.だてじめ 6.かりヒモ




***ゆかたの着方***

1.肌じゅばんを着ます。




ブラジャーはノンワイヤーの柔らかいものをしましょう。着物用ブラジャーならなおよろし。
肌じゅばんがない場合はロングスリップでもかまいません。
ゆかたを着たときにえりから肌じゅばんがのぞかないために、つめすぎない様にしましょう。
2.ゆかたをはおります。




ゆかたの背中の線と背骨がそろうようにきちんとまん中に羽織ります。
3.左前身ごろを引き寄せ、すその長さと横幅を確認します。




すそはくるぶしが隠れるくらいの長さにします。
4.左前身ごろを開き、右前身ごろ、左前身ごろの順に体に合わせます。




ゆかたはすそがひろがると形が悪いので、すこしすぼまるように両方の身ごろのはしは少し上に ひっぱる感じにするといいでしょう。
5.すその長さを決めて腰ヒモをしめます。




腰ヒモはウエストか、ウエストよりやや下にしめます。
腰ヒモがゆるいと着崩れますのでぴったりとしめましょう。ただし、のびないヒモを使う場合はあまりきつくしめると苦しいので気をつけて。
6.おはしょりを整えます。




腰ヒモをしめたら、脇のしたの開いているところ(みやつ口といいます)から両手を入れ、折り返っている部分(おはしょりといいます)をきれいに整えます。正面から見ておはしょりの下の線が地面と水平になっているかちゃんと確かめましょう。
7.襟元を整えます。




襟はつめすぎると暑苦しく、空き過ぎるとだらしなく見えます。のどのくぼんだ部分の下すれすれで左右の身ごろが交差するくらいがちょうどいいです。
襟足の方ですが、こちらもつめすぎない様、こぶし一つ分はいるくらいに抜きましょう。
8.だてじめをしめます。




ととのえたおはしょりと襟元をくずさないようにだてじめをしめます。背中にたてじわができていると思いますので、背中心をずらさないようにして左右にしわをのばします。背中がしわしわだと結んだ帯が台無しなので背中のしわはここでちゃんとのばしておきましょう。




***帯の締め方***

1.帯をはしから二つ折りし、はしから5、60 センチを

右肩にあずけます。





この、肩にあずけた部分を「て」といいあとで大切な役目をはたしています。
帯が長い場合は「て」を多めにとりましょう。
2.「て」をおさえて、帯を体に二巻きさせます。




二巻きしたら帯の間に帯板をはさみます。帯板はあとで帯をまわしたときに前にくるようにこのときは背中側に入れます。胴にまいた残りの部分を「たれ」と言います。
3.「たれ」をななめに折りあげます。




「て」と「たれ」を結ぶ前に「たれ」をななめに折りあげて、きれいに見えるように形作りましょう。
4.帯を結びます。




「て」を肩からおろしてななめに折りあげた「たれ」にひとまきして結びます。このとき「て」は輪になっている方を左手がわ、開いている方を右手がわにして「たれ」に巻きましょう。ちょっとひねった感じになってかまいません。
(あとで隠せますので)
4.帯をしめます。




図のように「て」と「たれ」を両手で持ち、思いっきりしめましょう。帯は着付けの最大のポイント。ゆるいとすぐに着くずれます。かなり強くひっぱっても
ひとりではそうそうしめすぎるということはありません。しめすぎたらゆるめればいいのですから苦しくならない程度にしっかりとしめましょう。
5.たれさきを持ってはねの幅をきめ、屏風たたみします。




はねの幅はだいたい身幅と同じくらいにします。はねの大きさは全体のバランスをきめる大事な要素。大きくなりすぎないようにしてください。
はねの幅がきまったら、残りを屏風たたみします。「て」の長さやはねの大きさ、また帯の長さにもよりますが、だいたい三つ折りか四つ折りはできるはず。
5.はねにひだをとります。




はねの中心にふたつの山を作って折り、ひだをとります。屏風たたみして重ねたたれを全部いっぺんに山折りするので、なかなかきれいなひだをとるのは難しいですが、ここはとても肝心なところです。帯がかたく、せっかくとったひだがひろがってしまう場合ははねのまん中を輪ゴムなどでとめておくと安心。
とめた輪ゴムは「て」で見えなくなります。
6.肩にあずけておいた「て」をおろします。




7.はねを「て」でしっかり巻きます。




はねに作ったひだを「て」で巻きます。「て」は結び目の下を通してもう一度はねに巻き付け、しっかり巻き付けてはねのひだを固定します。
残りの「て」は胴に巻いた帯のあいだに上から差し込んでしまいます。差し込んだ「て」は帯の中でひろげておくと見た目すっきり、はねも安定します。
8.はねの形をととのえます。




はねは少しまるみをもたせ、背中にはり付かせないでふんわりとさせておきましょう。ととのえたら、右手で左わきのしたの帯の上、右手は後ろにまわして帯の下を持ち、くるっと右まわりに半回転させます。
9.鏡で全身を確認しましょう。




帯をまわしたら、できあがりです。全体の確認をしましょう。


注意点:

はねは背中心にきていますか?
襟足はこぶし一つ分ぬけていますか?
前から見たとき、襟元はのどのくぼんだ部分の下できちんと交差していますか?
おはしょりはまっすぐ平らになっていますか?
すそはくるぶしが隠れるくらいの丈になっていますか?



いかがですか?まずはどんどん着てみるのが上達への近道。さぁ、今年の夏はさらりとゆかたを着ておでかけしましょ。



HOME『今月の Favorite !!』トップへ



[PR]動画