いせ辰
いせ辰というのは、江戸時代末期から五代続いている老舗の江戸千代紙のお店です。 日本橋にあったお店を昭和19年に四代目が東京の谷中に移し、現在に至っています。谷中と、そのすぐそばの 千駄木に2店舗を構えているということですが、残念ながら私はどちらも行ったことがありません。 私がいせ辰の商品を購入するのはもっぱら呉服売り場か和風雑貨屋などです。 いせ辰独自の様々な図柄は、千代紙はもちろん風呂敷などの様々な和小物に商品化されています。 いせ辰の図柄は、矢がすりなどの伝統的な文様と独特のくっきりとした色合いが特色です。 模様を刷るための版木を守ることは、代々の店主のもっとも大切な役割だということです。
和小物のメーカーはいっぱいありますが、私の中でいせ辰だけは別格です。 模様、色合い、図柄、心意気、質、どれをとっても他のメーカーとはひと味違った味を持っているのです。それはもしかしたら「江戸の粋」なのでしょうか。 江戸時代を想像することしかできない私には、なぜいせ辰にここまで心惹かれるのかはっきり言ってよくわかりません。でも、とにかくいせ辰はかっこいいのです。 いつか本店へ行って(とても小さいそうですが)思いっきり迷いながらお買い物をしたい! それが私のささやかな夢だったりして。。。 |