HOME『今月の Favorite !!』トップへ

2001年3月の Favorite !! は

いせ辰



いせ辰のハンカチで。。。
洋風の衣服や生活スタイルが普通になっている現在

かえって和風小物が新鮮で素敵に思えたりします。

考えてみたら日本人なのに、おかしいですね。

しかし、どんな形態にしろ和の物が廃れていかないで

いて欲しいものです。

今月は、和物ブランドでも特に私のお気に入り

いせ辰について特集します。




いせ辰ってなに?


いせ辰というのは、江戸時代末期から五代続いている老舗の江戸千代紙のお店です。 日本橋にあったお店を昭和19年に四代目が東京の谷中に移し、現在に至っています。谷中と、そのすぐそばの 千駄木に2店舗を構えているということですが、残念ながら私はどちらも行ったことがありません。 私がいせ辰の商品を購入するのはもっぱら呉服売り場か和風雑貨屋などです。 いせ辰独自の様々な図柄は、千代紙はもちろん風呂敷などの様々な和小物に商品化されています。 いせ辰の図柄は、矢がすりなどの伝統的な文様と独特のくっきりとした色合いが特色です。 模様を刷るための版木を守ることは、代々の店主のもっとも大切な役割だということです。


いせ辰の小物

千代紙

いせ辰の千代紙です。一枚100円くらいからあります。サイズはだいたいB4サイズ。 とってもしっかりした和紙です。人形作りなどに使われることが多いようですが、その美しい模様を生かして ランチョンマットのように使ったり、額に入れて飾ったりしてもよいでしょう。茶筒に貼って みましたが、もったいなくて最初はなかなかハサミが入れられなかったです・・・。 右端の模様は「かま」「輪」「(ひらがなの)ぬ」が並んだ「かまわぬ」と呼ばれるもの。

風呂敷・ハンカチ

旅行カバンの中の洋服を仕分けするのに風呂敷は大変便利です。ビニール製の袋のようにかさばらないし、 たためば小さくなってしまうので、旅行の時は大活躍です。また、着物の小物をひとまとめに したり、着物を着るときにござがわりにひいたりと、和服、洋服を問わずに衣類をつつんで守ってくれる、 すぐれものなのです。

小風呂敷はティッシュケースを包むのにちょうどいい大きさ。
パソコンの周辺機器をこの小風呂敷で作った巾着にくるんでしまっています。また、 デジカメやウォークマンを携帯するときのカバーにもしています。(最初から巾着型に縫ってある物も 売っていますが、値段も高いです)
のれん

すっとんきょうな鳥の顔が大きく印刷されたのれん。

ポチ袋・絵はがき

左上:ご祝儀袋です。色合いがとっても鮮やか。
右上:絵はがきです。見えにくいですが、江戸時代の玩具と、猫づくしの柄です。他にもいろいろ売っています。
左右下:ポチ袋です。お年玉やお小遣いはもちろん、人から借りたお金を返すときなどに使っています。




和小物のメーカーはいっぱいありますが、私の中でいせ辰だけは別格です。
模様、色合い、図柄、心意気、質、どれをとっても他のメーカーとはひと味違った味を持っているのです。それはもしかしたら「江戸の粋」なのでしょうか。
江戸時代を想像することしかできない私には、なぜいせ辰にここまで心惹かれるのかはっきり言ってよくわかりません。でも、とにかくいせ辰はかっこいいのです。
いつか本店へ行って(とても小さいそうですが)思いっきり迷いながらお買い物をしたい!
それが私のささやかな夢だったりして。。。


HOME『今月の Favorite !!』トップへ



[PR]動画