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2001年4月の Favorite !! は
近代 ART
ニューヨーク近代美術館のガイドブック表紙
絵を見たり描いたりすることが好きです。文房具屋やデパートの絵はがき売場では
かならず足が止まってしまいます。好きなジャンルは様々ですが、シンプルに心に
問いかけてくるような絵に心を動かされます。今月は、私が好きなアーティストたちの
ほんの一部ですが、大好きな絵とともにご紹介したいと思います。
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ルネ・マグリット
マグリットの絵は、見る人をどこか不安な気持ちにさせる不思議な
絵ばかりです。海の上にうかんだ大きな石や、体の一部が欠如した
人間、横たわる裸体・・・夢に出てきそうな、いや、うなされながら夢で見たような
世界が広がっているのです。彼がなにを言いたかったのか私には
まったく分かりませんが、作品は十分に私の精神を不安定にさせて
くれるのです。
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『The Lovers』
なぜ顔に布がかぶさっているのでしょう?コワイです。でも
なぜかまじまじと見てしまうのです。布の下の顔はとても想像できません。 |
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『The Big Family』
空に大きく開いた鳥のかたち。きれいな絵です。しかしよく見ると、
空はどんより曇って、海はにごって荒れています。鳥は飛び立とうと
しているのでしょうか。 |
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『The Listening Room』
青リンゴがひとつ。天井まで届いています。すごく大きい。
どうやらどこかのお城の部屋みたいだけど・・・。
なにが起こっているのだろう??? |
K・クリバン
プレイボーイ誌のイラストレーターをしていたというアーティスト。
この風刺の効いた猫のイラストは、クリバンキャットというキャラクターで、
日本にも専門ショップがあちこちあります。画集は、こんな変な猫たちの
オンパレード。お腹がよじれるくらい笑えます。
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とぼけた猫が整然と並んでいます。奧までびっしりと。 |
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クリバンの猫は、猫だけど猫じゃない。やってることは限りなく人間に近く、
でもいつもすっとぼけているところは猫らしい。 |
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おばさんが猫に毛皮を調達してあげているらしい図。おばさんうれしそう。でも
猫はふつう。痛くもかゆくも、悲しくもおかしくも、ない。 |
レイモン・ペイネ
友達と軽井沢へ旅行したとき、この画家の絵に出会いました。ペイネ美術館は
とっても小さいのですが、こんなかわいらしい絵が所狭しと飾られていて、
一日いても飽きないでしょう。どの絵はがきを買って帰ってくるか迷いに
迷いました。こんなにメルヘンチックで素敵な絵ですが、描いているのは
写真を見る限りではかなりごっついおじいさん(?)です。今回の特集で他のアーティストは
ハードですが、ペイネは癒し系。新婚さんにこれ以上ぴったりな絵を描く
アーティストは、他に思いつきません。
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雪の降る寒そうな街の公園で彼が彼女に捧げたもの、それは
燃えるハート。 |
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モネの絵のような素敵な場所でふたりきり。でも、なんだか彼女、少し悲しそうに見えません? |
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とっても幸せそうなふたり。手にはハート。エンジェルも飛んでいて、
まるで受胎の喜びを表しているみたいですね。
同じ空でも、マグリットとペイネではこうも違うのですね。 |
キース・ヘリング
ポップアートといえば、キース・ヘリングといっていいくらいに
有名なアーティストです。インパクトのある画風は、一度見たら
忘れられません。一般的に出回っている絵や絵はがきの図柄は
平和なものが多いけど、画集の絵は全体的にかなりエロティックで衝撃的な
絵が多いです。性をテーマにした作品がほとんど、といってもいいくらい。
実際キース・ヘリング自身、エイズで死去しています。
できれば恋人のように、もう一度キース・ヘリングを知らない自分に
戻って、新の状態で彼の絵に出会ってみたいものです。
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彫木にエナメル
この四つん這いのかたちは、赤ちゃんのようです。キース・ヘリングが
描く人間や動物は、これ以上ないくらいにシンプルなのに躍動的で
訴えるものがあります。
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ステッカーです。人間が踊っています。狭い空間から
抜け出そうとしているようにも見えます。 |
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このお札のまん中に描かれているのは、ポップアートの巨匠アンディー・ウォーホールです。
ウォーホールとキース・ヘリングは非常に仲がよかったらしいです。ウォーホールを
ミッキーマウス化したこのアンディーマウス、本人にそっくりです。 |
これらの絵は、私にパワーを与えてくれたり、やさしい気持ちにさせてくれたり、
考えるきっかけを与えてくれたりします。
今回ご紹介したものは、各アーティストの作品のなかでもほんの一部。載せたい絵は
山ほどありましたが、スペースの都合上厳選して3枚ずつにさせていただきました。
また、ご紹介したアーティスト以外にももっともっとご紹介したいアーティストや作品が
たくさんあるのです。また機会を見てアート特集をできたらいいな、と思っています。
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