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2001年7月の Favorite !! は

ナチュラルチーズ





みなさんはどのくらいの頻度でチーズを召し上がりますか?また、どのような種類のチーズがお好きですか?
チーズ売り場へ行くと実に様々な種類のチーズがあるのでどれを選んでいいのか迷ってしまいます。種類によっては癖が強いものもあるし値段もそう安くはないので、なかなか冒険しづらいところですよね。
私もチーズは大好きでよくチーズ売り場へ足を運ぶのですがいつも当てずっぽうに買っているので、前に買ったのはどのチーズだったかとか、どのチーズがおいしかったかなどをすぐに忘れてしまいます。そんな風に適当に選んでいても、そのうち自分の好みのタイプがだいたい決まってくるようで、私は青カビや山羊乳のものを好んで買うようになりました。

数ヶ月前、フランスチーズ鑑評騎士の玉木茂子さんという方が講師を務めるチーズセミナーに参加しました。そこで教えていただいたことをもとに、インターネットや本などで調べたチーズの種類や食べ方などを『今月の Favorite !!』にてまとめてみました。

なお、一般によく出回っているプロセスチーズはナチュラルチーズにいろいろなものを加えたチーズの加工食品です。






チーズの分類


フレッシュタイプ

乳に乳酸菌などを加えると白い固まり(カード)と水分(ホエー)に分離します。このカードがフレッシュチーズです。熟成させないためくせはなく、カロリーも低めなので食べやすいでしょう。ケーキなどのお菓子作りや、生食でサラダに適しています。

@ 代表的なフレッシュタイプ

  • モツァレラチーズ
  • クリームチーズ
  • カッテージチーズ
  • マスカルポーネ
  • リコッタチーズ        etc...

@ 召し上がり方

『カプレーゼ』
材料:モツァレラチーズ・トマト・バジルの葉・オリーブオイル・塩・こしょう

  • トマトとモツァレラチーズは1センチの輪切りにして重ねるように並べる。
  • オリーブオイル、塩、こしょうをまわしかけ、バジルの葉を散らす。
白カビタイプ
白カビタイプのチーズは、表面に白いカビを植え付けて熟成させたものです。外側から熟成が進むため、熟成が進んでいないものは固く、中の方に芯が残っています。熟成が進むにつれて香りも強くなり、やわらかくなってきます。お店に並んでいるものでも熟成度によってかなり味が変わってくるので、お好みで品質保持期限までの期間を確認して購入するとよいでしょう。

@代表的な白カビタイプ

  • カマンベール
  • サンタンドレ
  • バラカ
  • プレジデント
  • ブリー        etc...

@ 召し上がり方

『カマンベールのフォンデュ』
材料:カマンベールチーズ1個・セロリ・ニンジン・キュウリ・プチトマト・ゆでたアスパラ・ウィンナー

  • カマンベールチーズの上部をふたのように切り取り、レンジで温める。
  • 野菜は食べやすくスティック状に切る。
  • あつあつのチーズをスティック野菜ですくって召し上がれ!
青カビタイプ
白カビタイプと同じく、カビを使って熟成させるタイプのチーズです。白カビタイプとの違いは、白カビは外側に植え付けるのに対し青カビはカード自体に青カビを植え付けるので熟成は内側から進んでいくというところです。白カビよりもずっとくせが強く、味も濃厚で塩分が強いのが特徴です。青カビは光を嫌うので光を通さないようにホイルなどに包んで保存しましょう。

@代表的な青カビタイプ

  • ゴルゴンゾーラ
  • カンボゾラ
  • サンタギュール
  • ロックフォール        etc...

@ 召し上がり方

『ペンネのゴルゴンゾーラソース』
材料:ゴルゴンゾーラ(30グラム)・ペンネ(100グラム)・生クリーム(50グラム)・塩・こしょう・パセリのみじん切り

  • ペンネをアルデンテにゆでる。
  • 鍋に生クリームを入れ、沸騰しそうになったら火を止めてゴルゴンゾーラを入れてかき混ぜる。
  • 塩・こしょうで味を調え、ペンネをからめたら器に盛りパセリを散らす。
セミハード&ハードタイプ


チーズを作る過程で水分を少なくしたものがハードタイプのチーズです。ハードタイプのものは下ろし金でおろせるほどにかちかちのタイプのものもあります。比較的マイルドで、日本人の好みに合うと言われているタイプのチーズです。
ミートソーススパゲッティに振りかける粉チーズとしておなじみのパルメザンチーズは、パルミジャーノ・レッジャーノをおろしたものです。

@代表的なセミハード&ハードタイプ

  • パルミジャーノ・レッジャーノ
  • ゴーダ
  • エトルキ
  • エダム
  • チェダー
  • エメンタール        etc...

@ 召し上がり方

『サーモンのチーズマヨ焼き』
材料:パルメザンチーズ・生サーモン切り身・マヨネーズ・白ワイン・塩・こしょう

  • サーモンは塩・こしょうをふっておく。
  • フライパンにサーモンを並べ、白ワインを少量入れて弱火で蒸す。
  • マヨネーズに粉チーズを混ぜ合わせる。(マヨネーズと粉チーズは同量〜2:1くらいの割合で)
  • フライパンからサーモンをとりだして 3 をのせるように塗り、オーブンで焼き色をつける。
ウォッシュタイプ
その土地のワインやブランデー、塩水などを使ってチーズの表面を洗いながら熟成していくタイプのチーズです。においがきつく味も独特の風味があるため、好みに合うかどうか試食してから購入した方が無難でしょう。

@代表的なウオッシュタイプ

  • ポン・レヴェック
  • タレッジオ
  • リヴァロ
  • グルムラン        etc...

@ 召し上がり方

癖の強いチーズですがポテトとの相性がいいそうですので、ゆでたポテトの上にかけたりフライドポテトにつけて召し上がってみてはいかが。
シェーブルタイプ


シェーブルとは山羊のことで、山羊の乳から作るチーズをシェーブルタイプといいます。牛乳に比べて山羊独特の風味とくさみがあります。非常にくせが強いのでなかなか初心者には難しいかもしれませんが、アトピーに効果的だということです。

@代表的なシェーブルタイプ

  • シャヴルー
  • ピラミッド
  • ブルビウ
  • ヴァランセ        etc...

@ 召し上がり方

ウォッシュタイプ同様癖のあるチーズなので、お好みでそのままフランスパンなどにつけてお召し上がりください。ハチミツ、メープルシロップなどをかけて食べてもおいしいそうですよ。








ナチュラルチーズは輸入されてくる時点でかなりの関税がかかってしまうらしく、ほんのひとかけらなのに驚くような値段のチーズもあります。
しかし、だいたいのナチュラルチーズは 1000 円前後で買えますのでご安心を。さらに、品質保持期限が迫っているものなどは値段を下げていることがよくありますので、チーズ売り場は頻繁にのぞかれることをおすすめしますヨ。





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